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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第7章 8月『Side story with B6』






「ヒャッホーーーーウ!!」



「イエーーーーイ!!!!!」



その沈黙をぶち破るように、
ナスカの地上絵の上をたくさんの
足跡が駆けてゆく。



「仙道ぉぉおおおおお!!
今日こそは殺す!!絶対殺ーーーす!!!」

そしてその数秒後、
今度は赤髪が2人を追いかけて行った。


それが清春君、悟郎君、瞬君と
気付くには少しだけ時間がかかり、





そして同時に、


「……あー……。」

君が地面を見て
ぼんやりと口を開いた。

君が一生懸命作った
ナスカの地上絵は
たくさんの足跡で押しつぶされてしまい、
跡形もなく、ただの砂地に戻ってしまっている





「こ、こ、こらぁーーー!!!
3人とも地上絵踏み潰してるじゃないの!!
君に謝りなさーい!」



思わず声を張り上げ、
走っていく3人に拳を振り上げるものの、
3人はきゃあきゃあはしゃいで
砂浜を走っていく。




「先生、僕は別に………。」



「こんなに上手なのを潰すなんてー!!」



「……こんなこと、
いつもの事ですし…。」


私の怒りを知ってか知らずか、
君は呑気に永田さんが持ってきた
飲み物を飲んでいる。

もう!変な所呑気なんだから!!




「そういう問題じゃないのよ!!」



「……えっと……どういう問題ですか?」


首を傾げる君に
私の怒りは伝わりそうに無かった。




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