第7章 8月『Side story with B6』
僕は水関係のものは少し苦手だ。
BBQでの川同様、
入らなかったり、入っても
浅瀬で遊んでいることが多い。
まぁ、それは、皆に合わせて
深いところまで行くと、
身長が低いから、足がつかなくて
キヨに馬鹿にされるからだけどね。
「…………うーん。」
水着、あったけど、中学生から使ってる、
紺のやつしかないや。
……みんなオシャレなやつ
履いてくるんだろうな。
悟郎は確実に女装してくるし。
「僕だけこれだったらどうしよう。」
かといって兄さんの借りてもぶかぶかだし…
借りれる人もいない。
夜中だからお店も空いてないし。
「…………あ。」
そういえば去年、兄さんに買ってもらった
UVカットタオルケット布地のパーカーが
あったはず。
たしか、それに水着もついてた気が……。
「…………これなら、まだマシか。」
それをプール道具の袋に詰める。
これでいっか。