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弟バカと兄バカ【VitaminX 原作沿い 】

第6章 8月『和解?』






「俺は……の事を
もっと知りたいんだ。
お前は、俺の大事な生徒だから。」



「…………………そんなの、」



「綺麗事だって思うだろ?
でも、それしか浮かばない、から。」




「……………………。」





「4月からとたくさん話して
色んな事があった。
楽しく話せた日もあれば
突き返された日もあった。
でもさ、最近やっとの事
少しだけ知れた気がするんだ。」



「…………だから、
もっと俺に教えてくれよ。お前の事。
確かに、その……この前は無理矢理、
首突っ込んで嫌な思いさせたって反省してる。
だから、無理には聞かないって…約束する。」



は目を逸らしたまま俯いた。
表情は見えないが、黙ってるって事は
聞いてくれているんだよな。


俺はそのまま続けた。


「でも、辛い時は俺にも話して欲しい。
確かに俺は鳳先生とか、衣笠先生よりは
ずっと年下だし、頼りないかもしれない。
…でも、先生の中ではお前の事、俺が一番
考えてるって自負してるし…それに、」



「俺は、お前の味方……だから。」














「…………。」


全て言い切ってしまい、長い沈黙が流れる。

周りは人通りも多くて、
道の端で言葉を交わしている
俺達は通行の邪魔だ。

は俯いたまま黙っている。

周りの音の何よりも、
の沈黙が俺を支配した。


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