第6章 8月『和解?』
そういえば、先生は
何しにこんな所にいるんだろう。
「先生こそ、いいんですか?時間。」
「ああ、俺?俺は寄席の時間まで
商店街でブラブラしようと思ってただけ
だから全然大丈夫!」
「……そうですか。」
寄席か。そういえば先生、
二階堂先生と一緒に落研やってたんだっけ。
でも、二階堂先生がニコニコ笑って
落語やる所なんて想像出来ないかな。
「………………そ、そんなことより!!」
真田先生がまた大声を出す。
もう、一々暑苦しいな。真田先生は。
次は何の話だろうと僕は先生の顔を見た。
先生の額には汗が滲んでいた。