第6章 8月『和解?』
「…シュン、一旦休憩を入れないか?」
何度か合わせた後、裕次さんが言う。
「…そうだな。」
瞬がベースから指を離して言う。
時計を見ると13:00を過ぎていた。
「うへー。ぶっ通しで疲れたー。」
「……昼からもやるぞ。」
「……分かってるわ。シュン。」
芙巳さんがシュンの肩に手を置いた。
………なんだかんだ言って、
仲いいんだね。あの2人。
瞬をぼんやり見ていると、
裕次さんが僕の元にやってくる。
「君、
良かったらコンビニいかないか?
なんか奢ってやるぜ。」
「…本当ですか?」
「おう。俺、年上だしな。」
ウインクする裕次さんはやっぱカッコイイ。
そのままちらりと瞬に目を写すと、
瞬がギロリと怖い顔でこちらを睨んでいた。
あ……本当に睨んでる。
裕次さんの言った通りだ。