第5章 7月『ピアノとBBQ』
1つ大陸が近かっただけ、
よしとした方がいいのかな……。
喧嘩をとめるのを諦めて、
話を逸らす。
「………で、岩手県から笹を取り寄せたの?」
「……ん?ああ。そうだ。永田!」
翼に話を戻すと、
永田さんがテーブルを持ってくる。
テーブルには色とりどりの短冊と
ペンが置かれていた。
「短冊を用意した。
ま、好きなだけ書いていけ。」
「お!サンキュー翼!」
「ゴロちゃんたくさん書いちゃおっと!」
翼の合図で皆ゾロゾロと
短冊に向かう。
「チッ……。」
「…………………フン。」
先程喧嘩していた瞬とキヨも同様だ。
………なんか、いがみ合ってるけど。
「、黄色でいいか?」
「うん。なんでもいい。
ありがとう兄さん。」
兄さんから短冊を貰い、ペンを取る。
「…………うーん。」
何を書こうかなぁ………。