第5章 7月『ピアノとBBQ』
「その時、君、一君の友達の事
何か言っていませんでしたか?」
「……そういえば、一坊っちゃまの
お友達がとても良い人達ばかりだと
呟いておりましたわ。」
やっぱりB6か。
その頃はB6もバカサイユを
建て始めた時期だったな。
バカサイユを建てる前からアイツ等は
つるんでいただろうし、
嫌がらせの事、知っていたのかもしれないな。
「…………あら、もうこんな時間。
お洗濯をしなくちゃ。」
家政婦さんが時計を見て慌て始める。
ああ、1時間くらい話していたようだ。
俺もそろそろお暇するか。
「あの、これ、君に
渡しておいてください。
色々お話聞かせていただいて
ありがとうございました。
それじゃ、失礼します。」
「いえいえ!…また、いらしてくださいね。」
家政婦さんに成績表と模試の結果を渡して
の家を出た。