第4章 6月『緊張』
「…………どうしても、
に会いたいの?」
「…………ああ!そうだ!
どうしても、話したい事があって…。」
「なら、夜の19:00に…
……の家に行くといい。
19:00に家の前に立って、19:02に
チャイムを鳴らす。…そうすれば、会える。」
「………それ、本当か!?」
「うん。……………トゲーがそう言ってる。」
「トゲッ!?」
トカゲは驚いたように鳴く。
トカゲがそう言ってたとしても、
俺はそれにすがるしかない。
もうそれにしか手がかりはなかった。
「わ、分かった!ありがとう斑目!!」
にこりと笑ってみせると、
斑目は面倒くさそうに目を背けた。
「………はぁ。
今日はサービスデイ……だね、トゲー。」