第4章 6月『緊張』
「えっと……ClassXのテントは…っと。」
騎馬戦が終わった頃に
テントに向かうと、真壁が立てたらしい
豪華なテントが見えてきた。
テントの下ではB6が休んでいる。
「…あ!マサちゃんだ!やっほー!」
そこに悟郎が来る。
いつも女装をしている悟郎だけど、
今日はチアガールだ。
目の前で短いスカートが舞う。
その中身もチラチラと見えた。
「ぎゃ!おま、パンツ見えてんぞ!!」
俺が思わず言うと悟郎は此れ見よがしに
スカートをめくって見せた。
「見・せ・て・る・の!
今日はゴロちゃんサービスしちゃうもんね!」
「やめろぉっ!そういうのいらないから!」
俺が思わず目を覆って拒否すると、
悟郎は頬を膨らました。
「ぶ〜!マサちゃんのケチ!」
「誰がケチだ!!そしてなんでケチだっ!!」
俺と悟郎が言い合いしていると
向こうからピンクのスーツが見えた。
「あら…真田先生。どうされたんですか?」
「あ…南先生!」
後から大きな高笑いと共に
真壁が現れた。
「クククク……ハーッハッハッハ!
見たか担任。この俺の実力を!」
「実力じゃないでしょ…もう、翼君ったら
お金で勝利を勝ち取るなんて………」
「お金?」
「あ!ごめんなさい。なんでも、
なんでもないんです。あはは〜。」
南先生は何か言おうとしていたけど、
俺が聞くとしらを切った。
お金?がどうしたんだろう。
「そ、それより真田先生。
どうされたんですか?」
南先生が誤魔化すように苦笑いした。
その言葉にここに来た目的を思い出す。
「…そうだ。、来てないかなって
思ってさ。ちょっと…話があるから。」
「あ……それは…その。」
南先生が目をそらす。
悟郎も真壁も一瞬固まった。
………何かあったのか?
「…なら一と帰ったぞ。」
「えっ!?か、帰った?」
「ああ。少し前にな。」
真壁が淡々と俺に説明する。
はとっくに帰っていたらしい。
でも、草薙と一緒に早退って事は、
もしかしてそのままどっか出かけたり
してないだろうか。
、体調悪いのに………。