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【ONE PIECE】歳上の人

第11章 宿屋


「お待たせ致しました」


目の前に料理が並ぶ。


「美味しそう...!」


「あぁ、そうだねぃ」


料理の香りは鼻腔をくすぐり、胃袋を刺激する。


美味しそうな香りを漂わせている料理に手をつける。


「美味しいね、マルコ」


「あぁ」


手を休めることなく食べ続ける。


手が止まらないとはまさにこのことだ。


「ご馳走様でした!」


あっという間に料理を食べ終え、両手を合わせる。


「熾天使、ついてるよぃ」


「え?」


マルコが指で、私の唇を拭った。


自分の指についたソースをペロリと舌を出し、舐めとった。


その仕草にまた、ドキリと胸が鳴る。


ギラリと光る瞳に、艶めかしく動いた舌に。


「なっ、ま、マルコっ...」


「なんだよぃ。

このぐらいで慌てんなよぃ」


と、笑う。


きっと今の私は顔が真っ赤だろう。


「だ、だって、口に...」


「あぁ、ついてたねぃ、ソースが」


特に気にした様子もなく淡々と答えるマルコ。


1人だけ慌てている自分が少し恥ずかしい。


「.....行こ?」


「あぁ」


マルコがまた払ってくれるって言ったけど、流石に申し訳なくて割り勘にした。


少し不服そうな顔をしていたけど。


お店を出ると、次に宿屋に向かった。


「ここで良いかよぃ?」


「うん、大丈夫」


古いけど、設備がしっかりしてそうな宿屋。


大きい宿屋を見上げ、マルコと並んで暖簾をくぐった。
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