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【ONE PIECE】歳上の人

第9章 笑顔


「俺は争いに来たんじゃねェよぃ。

話を聞いてくれ」


「おい!

背中にレディーが乗ってるぞ!」


「なんという美女!

パンツ…見せていただけませんか」


な、なんだよぃ…こいつら。


「麦わら、お前に話があるんだよぃ」


「俺か?」


「あぁ。

俺の素性は聞きたければあとで話すよぃ。

それより今は話を聞いてくれ。



俺の背中に居るこいつ…病気を抱えてるんだよぃ。

俺の船の船医にも手に負えねェ。

治せる可能性があるならドラム王国の魔女か、麦わらのところの船医しか居ないんだよぃ。

頼む…仲間を助けてくれ」


恥を忍んで頭を下げる。


「…チョッパー」


「分かった!」


チョッパー、と呼ばれたトナカイが道具を片手に動く。


「…良いのかよぃ、何も聞かないで」


「あぁ、困ってる奴が居たら助けるのが男だろ!

それに仲間の為に頭下げれる奴だしな」


ニシシ、と裏表のない顔で笑う。


「…恩に着るよぃ」


「!

これは…」


「どうしたんだ?

チョッパー」


顔色を変えたトナカイに声を掛ける麦わら。


「とりあえず詳しい検査をするから奥に運んでくれ」


「…あぁ」


トナカイの後ろをついて医務室に向かう。


「そこに寝かせてくれ」


「あぁ」


「麗しきレディーに、ストレートティーです」


黒足が紅茶を運んで来る。


「サンジ、今は紅茶飲めないと思うぞ。

今意識ないんだ」


「レディーに訪れる災難!

あぁ…全部この俺が代わってあげたい」


その発言にピクリと眉が動く。
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