第8章 敵襲
「…ワシは1人、これを確実に治せる医者を知ってる」
「本当か…!」
「じゃがそれは、残りの時間で辿り着くには到底不可能な場所に居るんじゃ」
「どこだって良い、どこに居るんだよぃ」
「…サクラ王国。
お前さん達には、ドラム王国と言った方が伝わるじゃろうか」
「…あの、バアさんか」
「そうじゃ。
彼女なら確実に治せるじゃろう。
じゃがここから遠く離れておる。
彼女の元に辿り着くまでにナツキが死ぬ確率の方が高い」
「てめェ…簡単に死ぬとか言うなよぃ」
「そうカッカするじゃない。
普段冷静なマルコには似合わんわい。
……じゃが、1つだけ可能性があるとしたら、それはDr.くれはの弟子じゃ」
「弟子…?」
「あぁ。
その弟子は海賊らしくの、じゃが腕は確かじゃ。
そいつを見つけられれば希望はあるかもしれんの」
この広い海で目的の海賊を見つけ出すことは、難しい。
「諦めるのかの?
お前さんの愛した女じゃろ?
だったら、命を賭けてでもそいつを救うんじゃ。
何もしない内から諦めるんじゃない」
「誰が諦めるって言ったよぃ。
こうなったら探してやる。
そいつは、どこの医者だ?」
「…海賊、麦わらの一味を知ってるな?」
「!
あぁ、エースの弟が船長の船だよぃ」
「その船医、トニー・トニー・チョッパーじゃ。
懸賞金もついておるぞ?
50ベリーじゃが」
「分かったよぃ」
早速熾天使を連れて行こうとする。