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【ONE PIECE】歳上の人

第8章 敵襲


「…熱はないのぉ。

なのになぜ、こんなにぐったりしておるんじゃ…?」


熾天使の身体を触診しながら首を傾げる。


「骨も折れてはおらぬのぉ」


「…その、頬と肩の切り傷は無関係なのかよぃ」


「む?」


決して致命傷には見えないかすり傷程度のそれ。


「むむ…こいつは…。

マルコや…」


「あ?」


「ビンゴじゃ。

すぐに血液を採る」


テキパキと準備をする。


「マルコ…船の様子をちと見て来てくれぬか?」


「なんで今…」


「仮にもお前さんは隊長じゃろ?

隊長が1人の女につきっきりでどうする。

一瞬で良い。

様子を見たら戻って来るがよぃ。

お前さんなら、船がピンチだったらそれに背を向けることはせんじゃろ」


「…あぁ、分かったよぃ」


ジジイに促され、甲板に戻る。

















「おう、マルコ。

どうしたんだ?

ナツキは大丈夫なのか?」


「エース。

ちょっとこっちの様子を見に来ただけだよぃ」


「なら大丈夫だぜ、マルコ。

敵は全滅だ。

さぁ、エースそいつは捨てて船の修理をしようぜ」


「サッチ…。

エース、そいつは海へ捨てとけよぃ。

胸くそ悪ぃ」


「おう、分かった」


なんの躊躇いもなく海へ放り投げたエース。


「俺は熾天使のところに戻るよぃ。

原因は肩と頬の傷らしいが、詳しいことはまだ分かってねェ。

おい、そこの新入りもサッチ達を手伝えよぃ」


「あ、は、はい!マルコ隊長!」


後ろでへばっているクルーに声をかける。


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