第6章 悪魔の実
「そーだ!
このあと森へ行こうぜ」
「森?」
「森なんて行って一体何するんだよぃ」
「何って決まってんだろ?
探検だ!」
「やれやれ、お前はいつになっても変わらないよぃ」
「面白そうね」
「熾天使?
まさかお前まで乗るとは意外だったな」
「いつもならしないけど、たまには違うことをするのも良いかなって」
「まぁ、熾天使が良いなら俺も着いてくよぃ」
「俺とナツキだけでも良いぞ?」
「バカを言え」
「またバカって!
マルコにはまだ及ばねェけど、俺だって強くなったんだぞ」
「あの、2人共…?」
「知ってるよぃ。
だから欠番だった2番隊の隊長になったんだろうが」
「ケンカはやめよ?
ここお店の中だし、ほら、会計しに行こうよ」
「あ、悪い、ナツキ」
「ううん。
ほら、マルコも」
「あ、あぁ」
言い争っていた2人を立たせ、お会計を済ませる。
「ここは俺が出すよぃ」
「え?でも…」
「そうだぜ?ナツキ。
せっかくマルコが奢るって言ってんだから、素直に奢って貰おうぜ」
「エースは自分で払えよぃ」
「差別だ!」
「さっき煩くした詫びだよぃ」
気まずそうに目を逸らす。
そういうことなら…。
「うん、分かった。
ありがとう、ご馳走様」
「良いってことよぃ」
「おーし、じゃあ森へ行こうぜ!
探検だ」
「エース、熾天使。
出航は夜だからな。
くれぐれもはぐれるなよぃ」
「おう」
「はーい」