• テキストサイズ

【ONE PIECE】歳上の人

第4章 名前


「ほい、ナツキちゃん」


「え?」


「これ、サービスだ。

食べときな」


「え?でも…」


「ご飯食べてないんだろ?

残り物だけどシチュー、食えよ」


「ありがとうございます!」


湯気を立て、美味しそうな香りを漂わせている。


ぐぅ…とお腹が控えめに鳴った。


「旨そう…良いなぁ!

サッチ!俺にも!」


「悪いな、エース。

それで最後だ」


「そんなぁ…」


「少し食べる?エース」


「良いのか⁉︎」


「もちろん。

さっきお肉分けて貰ったし、それに何より1人で食べるより2人で食べた方が美味しいもの」


「さんきゅー!」


ガッ、とエースに抱き込まれる。


目の前にあるエースの身体に、ドキリと胸が高鳴った。


「え、エース…?」


「やっぱナツキは良い奴だな!」


「あ、ありがとう」


「それは良いからエース、離してやれ。

せっかくの飯が冷めちまう」


戸惑っていると、サッチさんが助け舟を出した。


「わり!」


エースはいつ見ても純粋そうな目をしている。


「ご馳走様!」


「ご馳走様でした。

美味しかったです、サッチさん」


「お粗末様。

こっちこそ旨そうに食べて貰えて何よりだ」


「食器洗うの手伝いますよ」


「いや、それは流石に悪いよ」


「そのくらいさせてください!

ね?エース?」


「あ、お、おう。

そうだぜ、サッチ」


「分かった。

ありがとうな、お前ら」


ポン、と大きな手が私とエースの頭に乗る。


「じゃあ手分けしてやろっか?

私洗うから、エースは食器拭いてくれる?」


「おう、任せろ!」
/ 202ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp