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【ONE PIECE】歳上の人

第20章 奪還作戦


「さぁ、脱出しよう。

無理はしなくて良い、マルコ、運んであげなさい」


「あぁ」


「ちょっと、大丈夫だから」


「嘘つけよぃ。

随分痩せたな」


軽々と私を横抱きにすると、走り出したマルコ。


商品が逃げたと知った敵が、どんどん追いかけて来る。


意外と人員が居るみたいだ。


マルコ達の役に立とうと能力を使おうとする手を、シャンクスに止められた。


「ここは俺が引き受ける。

マルコ、ナツキを連れて船へ!」


「あぁ、先に行く」


シャンクスを残し、私を抱えるマルコとレイリーさんが走る。


「ナツキ、もう少しで船へと着く。

頑張ってくれ」


マルコの手に力が籠る。


やがて暗かった廊下に光が差し込み、出口が近いことを示す。


明るみに出て、素早く能力を解放したマルコは船へと飛び立った。


「ナツキっ」


マルコが船へと足をつけると、すぐ様駆けつけるエース。


「良かった!!」


マルコの腕の中から攫い、骨が軋む程に抱きしめるエース。


「心配かけてごめんね...。

私は大丈夫、エース痩せたね」


「もう勝手にどっか行くな...」


「うん、ごめん」


エースの髪を撫でれば、その身体が小刻みに震えた。


「無事で本当安心した...」


首筋に顔を埋めるエースの震えが収まるまで、優しく髪を撫で続けた。
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