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【ONE PIECE】歳上の人

第3章 安心


マルコの後ろを歩き、お風呂場へ向かう。


「で?

結局どんな能力だよぃ?」


「言わないとダメ?」


「ダメって訳じゃねェけど、知っておいた方がいざという時に役に立つだろうよぃ」


「うーん…」


なんて言いつつも、本当は俺が知りたいからだ。


ナツキの全てを。


「ダメ、やっぱり教えない」


「なんでだよぃ」


「マルコを信用してないとか、そういう訳じゃないんだけどさ。

やっぱり私もこの世界にそれなりに居る訳。

情報の怖さは嫌という程知ってる。

だからまだ能力は話せない」


「そうか」


「でも、いずれは話せる時が来ると思うよ。

それまで待つか、自分で調べたら?

ガキより頭良いでしょ?オジサン」


クスリ、と悪戯っぽく微笑む。


他の奴なら腹が立つのに、ナツキの場合は別だ。


そんなところも好きだと思えてしまう。


「生意気だねぃ。

でもま、それもそうだな」


「マルコ」


「なんだ?」


「いざとなったら私より他の家族を優先させてね」


「お前、何を…」


「あくまでも、いざとなったらの話よ。

今じゃない。

でも明日かもしれないし、1年後かもしれないし、来ないかもしれない。

そんな可能性の話。

分かるでしょ?」


「…あぁ」


ナツキの言わんとしていることは十分分かる。


理解も、賛成も出来る。


だがそれは子供が危惧することではない筈だ。


エースと同じか少し下かぐらいの歳の奴が考えることじゃないよぃ。
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