• テキストサイズ

【ONE PIECE】歳上の人

第18章 所属


「でも...残すの勿体ない」


「俺が飲んじまえば残んねェだろうよぃ」


ジョッキを大きく傾け、あっという間に空にした。


「な?」


あれだけ強いお酒を飲んでもケロリとしているマルコに、口先を尖らす。


「マルコって酔わないの?」


「あんま酔わねェな」


「...酔ったとこ見てみたい」


「じゃあ酒、付き合えよぃ」


「それじゃあ私が酔っちゃってまともに見れないじゃない」


「なら諦めろよぃ」


「こいつ、前にやけ酒した時はベロベロに潰れてたけどな」


マルコの肩に腕を回し、赤い顔で笑うサッチさん。


「おい、その話はもう良いだろ」


焦ったように早口になるマルコに、少しだけムッとする。


「聞きてーか?」


「やめろって、サッチ」


「聞く」


「女にフラれてやけ酒したんだよ」


「サッチ!」


「......そ。

エース、私とも飲もう?」


聞かなければ良かった。


そうしたらこんなにモヤモヤした気分にならずに済んだのに。


「お?良いぞ、飲むか!」


「おいナツキ...」


マルコが呼び止めるけど、今は話したくない。


モヤモヤして、イライラして。


八つ当たりしてしまいそうだ。













「全く...酔い過ぎだよぃ」


フワフワした感覚。


それも嫌な感じじゃなくて、落ち着くような。


「俺はナツキを寝かせて来るよぃ」


フワフワとして落ち着く温もりに、眠気に身を任せた。


「今日は本当によく寝るな」
/ 202ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp