• テキストサイズ

【ONE PIECE】歳上の人

第18章 所属


「サッチ。

ワガママは俺が聞いてやるからナツキで遊ぶなよぃ」


「お、まじで?

じゃーよろしくな、マルコ」


楽しそうに笑う。


「ナツキも、もう酒は残せよぃ」


「勿体ないから飲む...」


「酒強くねェだろ?」


取り返そうと手を伸ばすナツキが届かぬよう、ジョッキを高く上げた。


「おっと...危ないよ」


高く上げられたジョッキを取ろうと背伸びをしたナツキの身体がよろけた。


そのナツキの身体をイゾウが抱きとめる。


「...」


「今妬いてる場合か」


呆れた顔をするイゾウに、何も言い返せねェ。


「イゾウ兄...あったかい...」


「ん?そうか?」


微笑んで髪を撫でてくれる。


その心地良さに目を細める。


顔の傍にはイゾウ兄の胸板があって、思っていたより硬かった。


「もっと撫でて...?」


「ん?いいとも」


マルコとはまた違った、優しい扱いにうっとりする。


「......」


「ナツキ、そろそろマルコのとこへ戻りな?」


視線だけで人を殺めそうだから、と顔を引き攣らせた。


「分かった」


ゆっくりとした足取りでマルコの近くへ行く。


下までおろしてあったジョッキを見つけると、手を伸ばす。


「もうやめとけ」


ジョッキを掴む前に、その手をマルコに捕えられた。
/ 202ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp