第18章 所属
翌朝になり、目が覚めた。
「んーっ...つッッ...」
伸びをして、身体を起こそうと動けば強い頭痛が走った。
おまけに胃がムカムカしていて気持ち悪い。
「やっと起きたかよぃ」
「マルコ...頭痛い...気持ち悪い...」
「そりゃ二日酔いだ」
「二日酔い?
お酒飲み過ぎるとなるやつ?」
「あぁ」
「私、そんなに飲んだの?」
「あぁ、覚えてねェか?」
「飲み比べしたところまでは覚えてるけど、それ以降は...。
私何か変なことした?」
「いや、なんもしてねェよぃ。
起きたら1番隊について教えようかと思ってたけど、今日は寝とけ」
ポンポンと優しく撫でられる。
「あとで水と二日酔いに良いもん持って来てやるよぃ」
「ありがとう」
昨日はなんだかイライラしていた気がする。
どうしてだったっけ...?
「マルコ...」
寝る前、温かくて落ち着く何かに包まれていた気がする。
その温もりが恋しい。
また包まれたい。
「ん?」
「抱いて」
「っ、おま...!
二日酔いで身体辛いんじゃねェのか?」
「だからだよ?」
「だからってなぁ...」
「抱きしめてくれたら、もっと寝れそうな気がする」
「......は?」
たっぷりと間を空けたあと、キョトンとするマルコ。
「抱いてって、抱きしめてのことかよぃ」
「そうだけど...」
「はぁぁ......。
ちょっと待ってろ、水取って来るから」
盛大にため息を吐いたあと、部屋を出て行った。
「私変なこと言った...?」
マルコの出て行った扉を見つめ、首を傾げた。