• テキストサイズ

【ONE PIECE】歳上の人

第18章 所属


「マッサージ...?」


ピクリとマルコの眉が動いた。


「男の嫉妬は醜い」


「分かってるよぃ」


「さ、ナツキちゃん。

気を取り直して対決だ!」


せーの、と同時に飲み始める。


「っ...」


ジョッキに口を近づけて、強いアルコールの匂いに顔を歪める。


でも負けたくないからジョッキをゆっくりと傾けた。


「っ......ぅ...」


「おい、ナツキ、無理はするなよぃ」


肩に手を置き、ジョッキから遠ざからせるマルコ。


「ぷはーっ、俺の勝ちだな!」


ジョッキを空にしたサッチさんが得意気に笑う。


「悔しい...」


「んで?

俺のワガママ1つ聞いてくれるんだろ?」


「え、聞いてない!」


してやったり、とニヤニヤ笑う。


「それ全部飲めたら勘弁してあげる」


と、8割以上残ったお酒を指す。


「......」


無言でジョッキを見つめ、口に運んだ。


強いアルコールの香りにクラリと頭が揺れる。


お酒が喉を通れば焼け付くように熱くなる。


「っ......ん......」


目を瞑り、一気にお酒を飲み込む。


「おい、やめろよぃ」


ジョッキを取り上げられる。


マルコを見上げれば、視界が異様に歪んでいた。


お酒はまだ半分以上残っている。


「返して...?」


「ダメだ」


「むぅ...」


怖い顔をするマルコに、頬を膨らませる。
/ 202ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp