第17章 金髪とヤケド
サボ達が女性の錠を解いていく。
安堵に涙を流す女性達。
感謝の言葉を述べる彼女達を見て、助けて良かったと感じた。
安心する一方で、彼女達の身体に無数にある生傷。
切り傷から擦り傷、火傷まであって痛々しかった。
「早いとこ医者に診せるか」
「私が治すわ」
気づけばサボの言葉に反応していた。
「力使い過ぎてへばんなよぃ」
「分かってる」
「海賊って白ひげ海賊団か」
「ええ、そうよ」
「ナツキ、傷治したら行くよぃ」
「分かった」
彼女達の傷を治し終えると、立ち上がった。
「あとのことはサボに任せるわ。
よろしく、革命軍」
「あぁ。
また機会があったら会おうぜ、ナツキ。
気に入った」
クシャクシャと慣れた手つきで頭を撫でたサボ。
マルコと目線を合わせると、会議室の窓から飛び降りた。
「随分と仲良さそうだったじゃねェか。
知り合いか?」
「たまたま会ったの。
革命軍の参謀総長だそうよ」
「へぇ」
人目を気にすることもなくなった私達は家々を飛び越え、船に一直線で戻った。