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【ONE PIECE】歳上の人

第16章 繰り返される悪夢


「...あぁ、許可する!」


親父さんがニッと笑った。


「困ってる奴を放ってはおけねェな。

ナツキ、行って来い。

ちゃんと組織を壊滅させろよ?

それがナツキの初任務だ、グララララ」


「うん...!」


「俺も着いて行くよぃ」


「私だけじゃ心配?」


「あぁ」


断言され、少しムッとする。


「少しは頼れって言ったろ」


「......分かった」


再びマルコと共に船を降りた。


「暴れる前にまず、その情報が事実かどうか確かめる必要があるな」


「暴れてからじゃダメなの?」


「また随分過激だな。

余計な争いはしねェに限るよぃ」


「ふーん」


「とりあえず海兵にでも化けて、潜入するか。

どっか適当な奴を見つけて服を奪う」


基地に侵入し、たまたま近くに居た2人を気絶させた。


「俺は後ろ向いてるから、その間に着替えろよぃ」


「うん」


マルコは海軍将校に、私は一般海兵の衣装に身を包んだ。


「まずはその大佐のことを調査だな。

ナツキ、見つかるんじゃねェよぃ」


「そのつもり」


正義の文字を背負うマルコの姿に、こみ上げる笑いを堪える。


「こら、笑うな」


「だ、って...マルコが......」


声を出さないように堪えれば、その苦しさに視界が滲んだ。


「とりあえずまだ騒ぎは起こすんじゃねェよぃ」


「分かった」


「じゃあ1時間後にこの場所で」


「うん、気をつけてね」


「俺を誰だと思ってるんだよぃ」


クシャクシャと髪を撫で、別れた。
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