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【ONE PIECE】歳上の人

第16章 繰り返される悪夢


「良いか。

お前はただのクルーで、俺は隊長だ。

尊敬しろとは言わねェけど少しは立場ってモンを考えろ。

白ひげの名を背負ってる限り、勝手な行動は慎め。

親父の名を汚す気かよぃ」


「そんなつもりじゃ......」


でも、確かにマルコの言う通りだ。


私の個人的な感情で、皆に迷惑をかけることになる。


「......ごめんなさい」


これは完全に私が悪い。


「少し頭を冷やして来るわ」


冷静になろうと、マルコ達に背を向けて部屋へ向かった。


「まァ待て、ナツキ」


「親父さん...?」


歩く私を止めたのは親父さんで。


「こっちに来い」


近くへ呼ばれた。


「親父さん...ごめんなさ...」


怒られる。


そう思ってギュッと固く目を瞑った。


「謝る前に、まずなんでそんなことしてェのかぐらい教えろ。

俺が理由も聞かずに怒ると思ってんのか?」


キツく閉じられていた目を開けると、親父さんが真っ直ぐ私を見つめていた。


「.........この島の女性達が、海軍に捕らわれているの。

大佐の欲求を解消する為だけの...奴隷のような扱いを受けているわ。

そんなの知ったら放っておけない。

彼女達を助けたいの」


「......本当の話か?」


「ええ。

だって私も声掛けられて連れて行かれそうになったから」


「何?」


その言葉に反応したのは、他でもないマルコだった。
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