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【ONE PIECE】歳上の人

第3章 安心


「ふーん、そっか」


「なんだ、意外と反応薄いねぃ」


「好きとかそういうの、よく分かんないから」


「まぁ、ガキには早かったな」


「ガキじゃない」


「そうムキになるところがガキだよぃ」


「……マルコのおじさん」


「まぁ、熾天使から見たらそうだねぃ」


口では勝てないと学び、膨れる。


「そういう顔してると、年相応だよぃ」


「どうせ老けてますよ」


「なんというか、いつも無表情で老けてるっつーよりかは悲しそうなんだよな」


「悲しそう?私が?」


「あぁ。

まだまだ子供なのに、子供っぽくないところとか特に」


「ふーん、そうなんだ」


「まぁ、今はそんなことどうでも良いけどよぃ…ッ」


ツマミを食べたマルコの顔が引き攣る。


「いってーな…切ったか」


「あ、ごめん、治してなかったね」


先程の戦闘でマルコの身体には傷がついている。


もちろん本人が能力を使えば消えるのだろうが。


仕方ない、やったのは私だし…。


「じっとしてて」


「?おい」


マルコの頬に手を添えると、目を閉じた。


すると薄緑色の光に包まれ、身体が温かくなる。


痛みが消えていくのか、マルコの身体からは怖張りが消える。


「どう?治ったでしょ」


「あ、あぁ…確かにねぃ」


自分の身体を見下ろし、驚いたように頷くマルコ。


「お前、能力者だったんだな」


「そうよ。

知らなかったの?

結構有名なのかもと思ってたけど」


「知らなかったよぃ。

なんの能力だぃ?」


「当てて見て!

私ちょっと甲板に行って謝って来る。

そんなに時間経ってない筈だし」


「あ、おい、ちょっと待て!

…行っちまったよぃ…」
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