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【ONE PIECE】歳上の人

第15章 釣りと魚と好き嫌い


パン、お刺身、スープと順番に手をつけていく。


「これ俺が釣ったんだぜ」


イカの刺身を指して言うエース。


「そうなの、凄い!」


「だろ?」


と得意気に笑い、刺身を頬張った。


「ふぅ...お腹いっぱい」


「ナツキ、まだ残ってるよぃ」


お皿ごと目の前に出されたのはピーマンの肉詰め。


「......」


「好き嫌いはダメだよぃ、食え」


「ピーマン嫌い」


ふいっと顔を逸らす。


「ガキみたいなこと言うなよぃ。

ちゃんと食わなきゃ大きくなれねぇよぃ」


「余計なお世話よ。

それにマルコだって私のこと子供扱いしてるじゃない」


「ピーマン嫌いな奴は皆ガキだよぃ」


食え、と目の前に置かれた。


お皿に乗った3つのピーマンの肉詰めを恨みがましく睨みつける。


「睨めっこしててもダメだぃ」


「なんだ?ピーマン嫌いなのか?

俺が食ってやろうか?ナツキ」


「ほんと?エース!」


思わぬ救世主に喜んだ。


「ダメだ、エース。

ナツキのものはナツキが食わなきゃよぃ」


「そうか?」


「マルコのバカ!

良いじゃない、ピーマンぐらい。

ピーマンなんか食べなくても生きていけるわ」


「お前は変なところでガキだねぃ...」


はぁ、と溜め息を吐くマルコに皆の視線が自然と集まっていた。
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