第14章 花の都
食堂でご飯を食べ終え、甲板に出た。
「ナツキ!
聞いたか!今日の昼に島へ着くんだって!」
エースがナツキに話しかける。
「え、今日なの?」
「おう!」
二カッと笑う。
「本当か?エース。
確か2週間後だった筈だよぃ」
麦わら達の船に行く前に、次の島まで2週間かかると聞いたよぃ。
「その予定だったんだけど、急な荒波と追い風でかなり早まったらしい」
「そうかよぃ」
「ナツキ、次の島また探検行こうぜ!
今度は花の都なんだってよ。
ナツキ綺麗なもん好きだろ?」
「うん、好き!」
キラキラと目を輝かせるナツキ。
「...そうなのか?」
知らなかった。
「よく知ってたね、エース。
私話したことあったっけ?」
「ん?
話したことはねぇよ、多分。
前に魚のこと綺麗っつってたろ?
だから好きなのかと」
「嬉しい、覚えててくれてありがとう」
ナツキが笑う。
俺が知らないナツキを知っているエースに嫉妬心を燃やす。
「ダメだ、エース。
こいつは次の島で俺と出るんだよぃ」
「俺も着いてっちゃダメか?」
「良いじゃない、マルコ。
エースも一緒に行こ?」
...本音を言えば2人きりが良かったよぃ。
「分かったよぃ。
まずはナツキの荷物買うから、探検はそのあと時間があればだ」
「おう!」
ナツキの部屋を作るということはもう皆知ってる。
満場一致で決まった。