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【ONE PIECE】歳上の人

第13章 能力


「ナツキ、とりあえず手当てするよぃ」


腕を引かれ、畳の上に座らされる。


「大人しくしてろよぃ。

あんま慣れてねぇんだ」


手脚は水で濡らしたタオルで冷やし。


口元と腹部を消毒し、絆創膏やガーゼを貼る。


「船に戻ったらちゃんと船医に診させる。

今はとりあえずそれで我慢しろよぃ」


「ありがとう」


不器用ながらも優しく手当てしてくれたマルコ。


「とりあえず、これ以上はこの街に居れねぇな。

このまま船に戻るよぃ。

ナツキは俺が背負ってく」


「いや、それは悪いよ!

自分で飛べるから...ね?」


「ダメだよぃ、心配だ」


「...分かった」


お金を置いて、宿屋を抜ける。


荒れた部屋はきちんと戻してある。


換気もしてあるからすぐに匂いも消えるだろう。


「普通に乗れよぃ。

熱くねぇから」


鳥型になったマルコの背中に乗る。


炎の筈なのに全く熱くない。


「振り落とされねぇように、しっかり捕まっとけよぃ」


首締まらないのかな。


そう思いつつも、言われた通りちゃんと腕を回す。


程なくしてマルコが飛び立つ。


ゆっくり飛び立ったかと思えば、一気に高度を上げた。


「っ...」


「大丈夫か?」


急上昇をやめ、一定の高さと速度を保ったまま飛行する。


「大丈夫、ちょっとびっくりしただけ」


「なら良かったよぃ」
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