第3章 ハーフボンゴレリング
「ったく~~。
あぶないあぶない、いくらディーノさんの言うことでも冗談じゃないよ! そんな危険な指輪~~」
冗談ではない。
「だいたいもーマフィアがらみの話はたくさんだっていうの!!」
仕方のないことだ。
「ん? なんじゃこりゃーー!!?」
ツナが家につくと大量の作業着のつなぎが干してあった。
「まさか!!」
ツナにはその服に覚えがあった。嫌な予感を抱え玄関を開けると
「まさか!! まさか~~!!」
泥だらけの長靴にヘルメットとピッケル、完全にアイツだ。
「なんだツナ無事だったの。パパン帰ってるわよ」
「やっぱりー!!!」
ビアンキの言うことによりそれが真実であったことが証明されてしまった。
「ママンは食料の買い出しにいったわ。パパンが20人前のごちそうペロっとたいらげちゃったのよ」
「さっそくかよ……」
呆れ気味のツナである。
「ツナ兄ー!! 大丈夫だったのー!?」
「ガハハハ」