第3章 ハーフボンゴレリング
チビ二人がドタドタと玄関に駆け寄ってきた。ただ……。
「ぼくひんぱいひたんらから~~」
「ガハー、ツナ四人いるもんね!!」
「酒くせー!!
何持ってんだよ! これ日本酒じゃないか!!」
「ひがうよ。パパンが水だから飲めって……ヒック」
「なっ。あ! イーピンまで!!」
千鳥足で顔を真っ赤にしフラフラで歩くイーピンも発見した。ツナの父親はもはや型破りすぎである。
ツナがリビングの戸を開けると大いびきをかいて寝っ転がってるソイツがいた。
「!!」
(このふざけた感じ……このアホ面)
「奈々~♡」
(父さんだ……ダメオヤジ帰ってきたー!!)
今度はツナが頭を抱え千鳥足になる番であった。
「ああ……」
(絶対生活めちゃくちゃになる……絶対生活めちゃくちゃになる……!!)
「……来たか沢田家光。お前がこのタイミングでハーフボンゴレリングを息子にたくすってことは……あっちでとんでもねえことが起こってるんだな」
頬をかき、眠りこけるツナの父家光に向かってリボーンはそう吐き捨てた。