第3章 ハーフボンゴレリング
「バジルはどーだ? ロマーリオ」
「命に別状はねぇ。よく鍛えられてるみてーだ。
傷は浅いぜボス」
「あの……で……。彼……何者なの……?
やっぱりボンゴレのマフィアなんですか?」
「いいや。こいつはボンゴレじゃあない。
ただ一つ確実に言えることは……こいつはお前の味方だってことだ」
ベッドに横たわるバジルを見つめた。……目を覚ます気配はない。
「なあ!? どーなってんの?
ボンゴレが敵でそーじゃない人が味方って……。
つーか別にオレ敵とか味方とかありませんから」
未だにボンゴレのボスになることを拒んでいるツナである。だが……
「それがなあツナ、そーもいってらんねえみたいだぞ」
「あのリングが動き出したからな」
「リング? そう言えばこの子も言ってた。
ロン毛の奴が奪っていったやつだろ?」
「ああ。正式名をハーフボンゴレリングというんだ。
本当は3年後までしかるべき場所で保管されるはずだったボンゴレの家宝だ」