第1章 嵐の予感
「母さんご飯まだ~~~~?」
「○&¥%£°≧¥〒!!!」
「ガハハハ!」
沢田家の二階の自室から沢田綱吉――――ツナがイーピンとアホっぽく笑うランボと共に下りてきた。保育係の仕事を嫌がりながらもこなしているようだ。
「なんだ、もうできてんじゃ……」
リビングにつくと思いもよらない状態になっていた。
「すげーごちそー!!
しかもまだ作りつづけてる――――!!?」
ツナの母親、奈々は上機嫌に「ランラーンラン♪」と鼻唄を歌いながらごちそうを作っていた。
「ツナ、これはどういうこと?」
先にリビングにいたビアンキがツナに問うた。続けざまにフゥ太も「ツナ兄が100点とってきたとか?」と質問した。
「え……? いや……。今日も普通にダメライフだったけど……」
テストは0点、サッカーしても顔にボールが直撃、おまけに何にもないところでコケる。ツナの思い当たるところではない。
「か……母さん……?」
聞こえていないようだ。
「母さん!!」