第3章 ハーフボンゴレリング
(日本のこのガキ、こんなコネをもってやがるのか。
跳ね馬ディーノ……こいつを相手にするとなると一筋縄じゃいかねーか)
「ゔお゛ぉい跳ね馬。お前をここでぶっ殺すのも悪くない。だが同盟ファミリーとやりあったとなると上がうるせえ。
今日のところはおとなしく……帰るわきゃねぇぞぉ!」
「ぎゃっ」
とたんに態度をかえ暴鮫スクアーロはツナの頭を鷲掴みにした。
「手を放せ!」
ディーノが咄嗟に鞭を振るうがスクアーロが山本に放ったようにまた火薬を放ち、爆風がディーノの視界を遮った。
「やろう!」
「ゴホ!」
「ガハッ」
「んっ! お前達! 大丈夫か?」
「ゴホッ」
「ガハッ」
立ち込める煙にバジルとツナは盛大に咳き込んだ。
「貴様に免じてこいつらの命はあずけといてやる。
……だが、こいつはいただいていくぜぇゔお゛ぉい」
「な」
「ああっ、ボンゴレリングが……」
「!! ボンゴレリング……?」
「じゃあなぁ」
「まっ、まてっ……ううっ」
「!」
「おい無茶すんな」
バジルが立ち去るスクアーロを追おうとするもその場に崩れ落ちた。