第3章 ハーフボンゴレリング
「ゔお゛ぉい、ソレを渡す前に何枚におろして欲しい?」
「渡してはいけません沢田殿」
「え!? ちょっ、なんなの? どーなってんのー!?」
「あいかわらずだな、S(スペルビ)・スクアーロ」
「!?」
「!!」
(この声は……!)
「子供相手にムキになって恥ずかしくねーのか?」
金髪に甘いフェイス、腕からも鎖骨からもみえる特殊な刺青に鞭とくればあの男だ。
「!?」
「ディ……ディーノさん!」
「! 跳ね馬だと!?」
キャバッローネファミリー10代目ボス通称跳ね馬――――ディーノ。イタリアンマフィアの最王手にしてボンゴレファミリーの同盟ファミリー。
元リボーンの弟子ということもありツナの兄弟子であり、兄のような頼りになる存在だ。
「その趣味の悪い遊びをやめねーっていうんならオレが相手になるぞ」