第2章 少年の目的
もう限界だった。
少年はまた男に斬りつけられ、地面に滑り込む。ついに額の炎が消えてしまい、死ぬ気タイムは終わりを迎えた。
「ゔお゛ぉい、まさかオレに勝てるとでも思ってたのかぁ? 野良犬の分際で……話はそっちのガキから聞くことにしたぞぉ。
てめぇは死ねぇ!!」
男が剣を突き刺そうと腕を振るったのとほぼ同時に銃声が響いた。
「復(リ)……」
腕を鷲掴みにしたその手はボンゴレ10代目の象徴とも言える"X"のエンブレム。
「活(ボーン)!!!!」
「!」
「ロン毛!!! 死ぬ気でお前を倒す!!!」
沢田綱吉、死ぬ気モード突入だ!!
「ゔお゛ぉい、なんてこった……。
死ぬ気の炎に……このグローブのエンブレムは……。
まさかおまえ噂にきいた日本の……。そうか……お前と接触するために……。
ますます貴様ら何を企んでんだぁ!? 死んでも吐いてもらうぞぉオラァ!!!」