第2章 少年の目的
ツナの不安をよそについに戦いは始まってしまった。
「後悔してもおせぇぞぉ」
「行くぜっ」
キイィィン
激しい金属音が響き、それだけの剣同士の当たりの強さを表している。
激しい攻防に誰も目が離せない。
「貴様の太刀筋、剣技を習得してないな」
「だったら何だよ」
「軽いぞぉ!!!」
ガキンッ
今までで一番重く激しいぶつかり。
「ぐっ」
山本は何とかその一発を受け耐えるも男の剣からなにかが飛び出た。『生まれながらの殺し屋』とリボーンに称賛されるほどの山本はその物体を咄嗟に避ける――――――――が。
ドゴッ!!!
「! 火薬!!?」
「山本ぉ!!」
煙幕の中で人がぐらりと地面に倒れ落ちた。……山本は戦闘不能だ。それを即座に確認した獄寺はご自慢のボムを構えた。
「ヤロッ!!」
「おせぇぞ」
「!?」
一瞬のこと。導火線を含めて先端部分を断ち斬られそれに気を取られているうちに素早い蹴りを食らわせられる。
「ぐあっ」
「獄寺君!!」