第2章 少年の目的
二人の行く手を阻もうと上空から銀髪が飛び降りた。
「!!」
「もう鬼ごっこは終わりにしようや」
「ひいい!! でたーーーーっ!!」
「で、何だ? そいつらは」
「!!?」
(奴は沢田殿を知らなかったのか!?
しまった! ここはやりすごすべきだった!!)
「そろそろ教えてもらおうか?」
「!!」
「ひいっ」
銀髪が地面を蹴って、青い死ぬ気の炎の少年はツナをかばうように前に立ち、ブーメランを構える。
「がっ」
も相手の方がやはり上手で見事に斬りつけられてしまう。
「!!」
そのまま勢い余って店のガラスに叩きつけられ、バリーンッと激しく破片を散らす。
「き……君!!」
「うお゛ぉい」
「!」
「そーだぁ、貴様だぁ。
このガキとはどーゆー関係だぁ? ゲロっちまわねーとおまえを斬るぜ」
「ひいぃっ、そんなぁっ! えと……あの……」
刹那、ボムの爆発。
それにいち早く気付き男は上空へ回避。
「なんだぁ?」
聳え立つ二人の人影にその銀髪の男も眉をひそめる。
「……?」