第1章 嵐の予感
「アホ共はよぶなって言ったのに」
「誰のことですか!!?」
(すごい大所帯になってるし……)
獄寺と自称ツナの未来の嫁ハルの会話を聞きながらぞろぞろと街を歩く自分達の集団にため息をついた。しかしそんなことは言いつつも憧れの京子が一緒に来てくれたことに頬を緩ませていた。
「おい、ツナ。さぼった分の補習の勉強は帰ったらネッチョリやるからな」
「ネッチョリやだーーー!!」
因果応報。さぼったのが悪いのである。ネッチョリを強調する家庭教師リボーンも相変わらず手厳しい。
「僕ゲームセンター行きたい!!」
「おっ、勝負すっか?」
「負けねーぞコラ!!」
さすが山本、フゥ太の世話もお手のもの。獄寺はただの張り合いだ。ツナは和やかにその様子を見ていたが京子の「あれ?」という声にハッとした。
「ランボ君がいない」
「あ、本当だ」
(あ~~、大変な奴を忘れてた~)
「!」
ツナの視線の先にはペットショップのケージの中で爆睡をしていた。
「違和感ないけどさーーーー!!!」