第1章 嵐の予感
「そんなことでも発覚したらお前終わりだよ。
バァーン……ってXANXUS様にカっ消されるだけね」
「それはカンベンっしょ」
「じゃあ調子に乗るなよクソ王子」
「垂れパイ」
「……ゔおぉい」
「もう、いい加減に……」
「何事だ」
「あら、レヴィ」
ドアの方からいかにもムッツリド変態!! みたいな男が顔を覗かせた。レヴィ・ア・タン、ド変態。
「何か失礼なことを考えているだろう」
「あら、失礼ね。いつものことだよ」
「失礼なのはお前の方だ!!」
ボス大好き、ボス大尊敬、ボスに誉められたい、下心のカタマリね。でも仕事が早いし確かな実力があるから幹部にまで登り詰めてるんだよねぇ……ハッ、結構なこったァ……。
「ルイーザ、キミが来ると基地内が本当にさわがしくなるね」
「騒がしいのは嫌いじゃないクセに」
「ボクは静かな方が好きだよ」
マーモンってば赤ん坊のクセに大人びちゃって……。