第1章 真逆〈O×S〉
~O.
目線がうろうろしてるしょーくんに、
「またくるね、」
そう言って診察室をでる
オレが住んでる所とは違う、真っ白な空間に、
顔を少し歪めながら外に出ようとすると、
ここの場所には相応しくない黒スーツの男が数人
彷徨いていた。
直感的に、狙いがオレだと、考える。
つけられてたか、
自然に舌打ちがでる。
「こんなとこまで、くんのかよ…、チッ」
黒スーツの男とは反対の方向に歩いて、ちらりと
後方を確認すれば、ついてくる奴ら
「せっかく癒やされたのに、結局こうかよ〜、」
奴らに悟られぬ様に持ってた銃にサイレンサーを
つけ、再び懐に仕舞い込む
暫く歩き、人通りの少ない路地に入れば、
音も立てずに、同じ様にはいってくる。
右に曲がり、その直後の曲がり角に入り込む
ジャケットから銃をだし、丁度曲がってきた
黒スーツの奴らに向け引き金を引く。
不意をつかれたのだろう。抵抗もなく倒れていく
じんわり路地に広がる血液にため息をつき、
電話をかける。
「あ〜もしもし、オレだけど」
『なに、何かありました?』
オレから電話何て滅多にないから、事の異常に
気づいたニノが、諭すように聞いてくる
「ごめん、つけられたから撃っちった」
『はぁ〜、了解です、処理斑向かわせます』
少し呆れ気味のニノに場所を伝え、電話をきる
既にあの世にいった奴らを見下ろし、
懐などを漁る。
ポケットに入ってた携帯を見つけ、電源をいれれば
いくつか、メールのやり取りをみつけた
スクロールして、目で追えば、ある名前で止まる
「ふぅん、なぁんほどね」
地面に携帯を落とし踏みつける
「とんだ厄介事に巻き込まれるのはごめんだわ」
顔の見えない奴に文句をいい、その場を去る
せっかくしょーくんに会ってきたのに、
後味わる、
にしても、今更尾行をつけてくるとは、
何か、嫌な予感するな、
「しょーくんも、危ねぇな…、」
巻き込まない様に、しなきゃな、そう思いながら
陽のあたる場所まで歩いた
.