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COLORS【気象系BL】

第1章 真逆〈O×S〉


~O.




部屋の中に、びりびりと怒鳴り声が響いた。
怒鳴られたのは俺。原因も俺
「だから、仕方ないじゃん?」
言い訳の言葉もピシャリと窘められ、大人しくする。
まぁ、悪かったとは思うよ。
相葉ちゃん庇って、傷開いた上にまた傷負って
そりゃ、怒られるわ、
「も〜、相葉さんの部下何してたの!?」
「え?俺ら守ってくれてたんだけどね、相手の人数
多くてさぁ〜、」
お手上げ〜と両手をひらひらさせ笑う相葉ちゃん
「聞いてたより倍の人数だったよニノ」

「、そこは謝りますよ、」
「じゃあ喧嘩両成敗ってことで!」
「大野さんはしばらく動くの禁止ですよ」
「え〜、病院は?行っていい?」
ベッドに横になりながらニノに聞けば、渋い顔
をしながら、頷いた
「お〜、ありがと」
今回の仕事の資料に混ざってたあの時貰った名刺
を弄りながら、他の紙に目を向ける
「あ、おーちゃんそこ行くの?」
「んぁ、挨拶兼ねて行ってくる」
「そっかー!松潤いるかもね!」
この世界に向いて無さそうな、屈託ない笑顔で
言う相葉ちゃんに笑顔でこたえればニノが
「くれぐれも気をつけて下さいね」
それだけ言って部屋から出ていった

「、全く…素直じゃないんだから」
おーちゃんお大事にー!と、ニノが出てったドア
に駆け寄り、言いながら出ていく相葉ちゃん
急に一人になり、シンとした部屋を見渡す
「…櫻井、翔…ねぇ、」
名刺の名前をなぞり、呟く
こんなに手に入れたいと言う欲がでたのは、
初めてだ。
生きる世界が違っても、手の内にいれたい。
初めて、抱いたこの気持ち。
ニノに言うと怒られるから黙ってるけど、
この傷なんて、会いに行くだけの口実だ
「闇に…染まれよ、いっその事」
ふっと、自嘲気味に笑い目を閉じる。
境界線を越える者に制裁を降す側なのに、
自ら越えようとしてるなんて、とんだ掟破りだ
でも、そんな掟を破りたいほど、
こちら側に引き込んでやりたい奴。






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