第1章 真逆〈O×S〉
~O.
俺の腕の包帯をみて、握りしめた手がわなわな
震えているオレの護衛役のニノ
その隣で落ち着かせようとしてるニノと同じ相葉ちゃん
「あんたって人は、!!また怪我して!」
「だから、そこは謝ってるべ?」
「そうだよニノ、!落ち着いてって」
「うるさいもう!!一人で行くなって毎回言ってる!
いい加減わかれよ!!」
「まぁまぁそこはおーちゃんも悪いけど、」
何か、さり気なく酷いよ相葉ちゃん
そこでふと、思い出した
「ニノ、もう一人で行かねぇって約束するから
頼みたい事があるんだ」
「頼みごと?なんですか」
「こいつの情報、探って」
そう言って昨日路地で貰った名刺をニノに渡す
「東帝大病院の、?なんで」
「久々イイ子みっけた」
怪訝そうな顔のニノがもってる名刺を覗いた
相葉ちゃんが、声を上げた
「この人知ってるよ〜、松潤の上司でしょ」
「は、?松潤…、?」
さり気なく発せられた知らない名前を繰り返せば
若干呆れ気味の相葉ちゃんが
「いつも怪我した何やらしたとき来てもらってる
人居るでしょ?白衣着た」
「ぁ〜、わかった、あいつね」
「相葉さんよく上司ってわかりましたね、」
「前に聞いたんだよね〜、上司の話」
その人と名前一緒。と笑う相葉ちゃん
「ふぅん、なるほど…」
「で、大野さん、調べんの?」
「勿論。ちゃんと住所もね」
「はいはい、わかりましたよ〜」
「おーちゃん何か話したの?その、松潤の上司さんと」
「ちょっと昨日あってね、傷手当してくれた」
「ほぉ〜、気に入っちゃったんだ?」
「んふふ、まぁね」
ニノに傷を見せるために脱いでいたワイシャツを
ばさりと着ながら答える
しょーくんには残念だけど、あいにくこれから
お仕事なんだよねぇ、
物騒な物を懐に仕舞い込み、相葉ちゃんとドアを潜る
「傷開いたらよろしくね、」
「勿論!おーちゃんはじっとしててね、」
部下がやってくれるから。そう言い笑顔で
黒い車に乗り込んだ。
「さて、行きますか」
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