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COLORS【気象系BL】

第1章 真逆〈O×S〉


~S.




大野さんから電話をもらって数日、とくに
変わった様子もなく過ごせている。
「はぁ〜、人多いな、」
パタリとバインダーを置きながら言えば隣で
潤が、
「時期だからね〜、にしても、あんなに外に出歩く
大野さん初めてみたわ、」
なんて笑った
「そうなの、?へぇ〜、意外かも」
「で、翔さん…、自分の事は大丈夫?」
「へ…?俺〜?大丈夫だよ」
潤の問いにこたえれば、聞こえるため息
「なに、なになに、何のため息」
「…気をつけな、ほんとに周りにちゃんと見なね」
そう言った潤の顔は真剣で、俺は頷くしかなかった。

潤に言われてからの帰り道、よく周りを見る様にした
ら、わかった事がある。
「何か…、数人につけられてる、」
でも、大野さんの後を歩いていった人じゃないから
いいかな、何て思った
「でも…何で俺なんだ、?」
月の光があたる、公園のブランコを見て考えても
わからず、首を傾げる
確かに、大野さんは裏の人だし、未だ仕事内容は
しらない。でも俺はそれでもいいと思っている。
その内教えてくれるだろうと、考えてる。
「ぁ、晩御飯どうしよ、」
何も考えずに歩いていた為、どうするか決めてなく
お金はかかるけど、とコンビニに行くことにした。

今の場所からだと、遠回りになるからと少し人が
少ない通りを通っているが、
「まだ8時なのに、人すくな…、」
パラパラとは居るものの、大通りとは比べ物にならない。
この時の俺は、油断していた。
男だし、大人だから、誘拐とか会うなんて、
考えてもいなかった
「今日は何にしようかな」
コンビニまでもう少しの距離になった時
月の光が届かなくなり、辺りは少し暗くなった。
「わ、暗いなぁ…、」
少し吹いている風の音にビックリしながらも、
先を急ぐと、後ろの方から、物音がした。
振り返ってみても何も無く、何だか不気味に思い
歩き出したら、
「…っん!?」
脇道に凄い力で引き寄せられ、口に布を当てられた

薄れゆく意識の中、バタバタと人が走る音と
連れてかれる俺の体が揺れる感覚がした。
「…ッお、の…さっ」





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