第16章 氷の恐怖
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雪の積もった道を、アヤ達は歩いていた。
アヤカとマナが、光のせいか気絶し
サクラとオレオが丸まってしまったので、
今は9人で歩いている。
あのあと、アヤとナコによって術は解かれ
天気はうってかわって快晴となっている。
しかし、9人の顔は空とは対照的に
暗く沈んでいた。
特に、大量に気を使ったアヤとナコは
話す気力もないようだ。
そんな中、お荷物4人を運んでいるのだから
明るくしろ、という方が無理な話だ。
ふいに、アヤが顔を上げて遠くを見る。
遠くの方の豪邸がアヤの目に入る。
その途端、疲れが一気に吹き飛ぶのを感じた。
アヤは皆の方を振り向くと
アヤ「皆さん、私の家があります!」
と叫んだ。