第15章 奇襲
八猫はマナを指差し、ナナの隣へ行けと言うように手を動かした。
マナは、意味がわからないと言うような顔をしつつ、ナナの隣へ行った。
2人が並んだ瞬間、皆が一斉にプッと吹き出した。
マナ&ナナ「あの~?」
八猫「オメーら、そっくりじゃねーか。この世に似ているヤツが3人はいるって聞くが、本当にこーゆーことってあるんだな(笑)」
アヤ「本当に良く似ていますね」
マコ「さっきは焦ってたから分かんなかったけど、ちゃんと見ると、どっちがどっちだか分からないね(笑)」
アヤカ「ま、あえて違うとこっつったら、やっぱ性格と身長─…いって!!」
アヤカは、マナのチョップを額に思いっきりくらった。
確かに、ナナの方が身長は高い訳で……。
マナ「アヤカちゃんにだけは言われたく無いね~」
アヤカ「どーゆー意味だよそれー!!」
取っ組み合いをするアヤカとマナを、アヤとマコがまぁまぁとなだめる。
そんな姿を見て、八猫は久しぶりに平和だと感じたのだった。
しかし、アヤカ達は知るよしも無かった。
この戦いは、これからアヤカ達を待ち受ける
残酷な戦いの序章にしか
すぎないということを──…。