第14章 班決め(強制?)と次の場所へ
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という事で、一行はササミの家に行った。
ササミ「あれ…?皆さん…どうしたんですか……ゴホッ…ゴホッ」
マコ「ササミさん、無理しないで。これ以上病気を悪化させちゃ駄目だよ」
その言葉に、ササミは少し驚いた。
ササミ「え……、どうして、知ってるんですか…?僕が、病気だって……」
アヤ「マコさんのお陰です。私も何となく気づいていましたが……あなた、結核ですよね?それも、末期。それを知ってマコさんが薬を作ってくれたんですよ」
ササミ「…そう、ですか……でも、もう良いんです…。自分でも、もう長くはないって事は分かっています…。今さら、薬を飲んでも駄目ですよ……。皆さんには申し訳ありませんが…」
マナ「そんな簡単に諦めないでよ~。これを飲めば必ず治るから~」
ササミ「もう良いんですってば……!僕は後悔なんてありませんっ…!精一杯生きられた…それだけで、充分なんですよ………」
泣きながらササミは言った。しかし、ササミの目には誰が見ても後悔の色が映っていた。