第14章 班決め(強制?)と次の場所へ
それを見咎めたアヤカが、ついにキレた。
ササミの胸ぐらを、ガシッと掴む。
アヤカ「勘違いすんじゃねぇよテメーは!!何がもう良い、だ!後悔してねぇだって!?まだあんだろ やる事が! 町長が言ってたそーだ。『お前が居なくなったらアイツはどーなる?アイツの為にも生きる事は絶対に忘れちゃならねぇ』ってな。なんでそんな事も分かんねぇんだよ!心配してくれるヤツらがいる前で、潔く死ねんのか!?『僕は後悔なんてありません』なんてぬかせんのかよ!!あ"ぁ"!?」
言い終えたアヤカは、肩で息をしている。
アヤカの怒りに、ササミだけならず他の全員も驚いた。
だが、懸命な訴えはササミの心にしっかり届いたようだった。
ササミ「……ハハ……僕は、なんて事を……。そうだ、僕はまだ死ねない…守るべきモノがあるんだ…!皆さん、ごめんなさい。そしてアヤカさん、ありがとうございます。マコさん、薬をください」
アヤカ「……分かりゃ良いんだ」
マコは、ニコッと笑う。
マコ「ササミさんなら、必ず元気になれるよ!はい、どうぞ」
と言って、深緑色の液体を渡した。
ゴクッと、ササミの喉が鳴る。