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猫の世界~ラーシェノーザ~

第14章 班決め(強制?)と次の場所へ


入ってみると、玄関のように一段高くなった畳の座敷が広がっていて、その奥にある机と座椅子にマコはいた。
紙に羽ペンで何かを記している。

アヤ&サクラ「こんにちは~」

アヤとサクラはマコに向かって言ったのだが、集中しているのかマコは「うーん……」と言ったきり黙ってしまった。

アヤ「あの…マコさん?」

アヤが後ろから話しかけると、マコはようやく二人に気付いたようだ。

マコ「えっ?あ、ごめん。どうしたの?」

と羽ペンを置きながら振り向き、笑いかけた。

アヤ「マコさん、実は相談があるのですけれども……」

アヤは、ササミの事を全部話した。
心の声が聞こえたこと。
苦しそうに咳き込んでいたこと。

マコは全て聞き終わると、暫く黙った後小さく何か呟いて、沢山の小さな引き出しが付いた棚を物色し始めた。

マコ「この棚は薬棚っていうんだよ。文字通り、薬専用の棚」

言いながらマコは、脚立を使って高い所にある引き出しから薬草を取り出した。
そして、違う薬棚から取った緑色の宝石を薬草と一緒にビーカーに入れ、呪文を呟きながら熱した。
すると、宝石が溶けて液体になった。
それをマコは薬匙で液体と薬草を混ぜて再び熱した。

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