第14章 班決め(強制?)と次の場所へ
すると、液体は緑色から濃い緑色に変化した。
マコ「……ふぅ。できた」
マコはほっと溜め息をついて、ちょうど沸いた鉄瓶のお湯を急須に入れ、若草色の飲み口が広い湯飲みに緑茶を入れた。
マコ「あ、これ、二人もどうぞ。熱いから気を付けてね」
アヤとサクラが、フーフーしてからお茶を飲むと、マコは出来上がったばかりの薬を、ガラスの瓶に注ぎ蓋を閉めた。
注いだ瞬間、周りにハッカのような匂いが立ち込めた。
アヤはマコに、
アヤ「どうして、薬を作ったんですか?」
と問う。すると
マコ「……ちょっと、ある可能性が浮かんできたんだ」
と、少し難しい顔しながらマコが言う。
マコ「多分…ササミさんは、病気なんだと思う」
アヤとサクラは聞いて驚いた。
咳き込んでいたけど、まさか病気なんて……。