第14章 班決め(強制?)と次の場所へ
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調理班は裁縫班と違い、明るい雰囲気だった。
しかし、そこでも事件が………
事の発端はソラだ。
ソラは、どこぞで拾ってきたリンゴに似た果物を、ナコに渡した。
ナコ「それ、なんですの?ソラさん」
ソラ「……………」
ナコ「まぁ!リンゴなのですね!早速入れてみましょう」
と、ナコは勝手にソラの考えを翻訳し、謎の果物を鍋に投入する。
すると、鍋の中身が緑色に変化し、ボコボコと音をたて始める。中に入ったお玉を取り出そうとすると、ネチョオ…………と嫌な感触がする。
そこへやって来たのが、天然バカのサクラとアイ。
サクラ「どうしたの?ナコさん、ソラくん……わ…ふ、不思議な料理ね!」
そうでしょう?とキラキラした顔で訪ねるナコを横目に、アイが溜め息をついて
アイ「これじゃぁ食べられないじゃん~。どぉするのぉ?」
すると、ナコが笑って言う。
ナコ「あら、アイさんが食べれば良いじゃないですの?(ニッコリ)」
アイ「あたしを殺す気ぃ?」
二人の間にバチバチと火花が散って……いるように見えるところに、ソラがサクラの裾を引っ張り何かを訴えている。
サクラ「ソラくん、どうしたの?」
ソラが鍋を指差した。
サクラが鍋の方を見た瞬間……
バーーンッ!!
と音がして、鍋の中のものが出てきた。